撤収の攻略法 キャンプを楽しむ上で必要不可欠な要素

設営、外遊び、外メシ、夜の焚火鑑賞…
キャンプでは、楽しいひとときを過ごした後、必ず訪れる避けて通れないミッションがあります。
そう、『撤収』です。

この撤収をおろそかにしてしまうと、次のキャンプまでの腰が重くなってしまうばかりか、ちゃんと片付けをしないとキャンプ場や自然そのものに負担がかかり、将来的にはキャンプ場の閉鎖に繋がって、未来の外遊びの場所が減ってしまう結果へと繋がります。

終わり良ければ全て良し!家に帰るまでがキャンプです。

…そうは言っても、正直面倒臭いのが撤収です。
大丈夫です。設営や外メシよりも撤収が好きな人なんてそう滅多にいません。みんな苦手なんです。

今回は、このキャンプのラスボスとも言える『撤収』と上手く向き合っていく攻略法をお伝えします。

攻略のポイントは、『当日までに可能な限り撤収の手間を削減する』ことです。
具体的に次の項目で、どんなところを気にすれば良いのか見ていきましょう。

事前準備と確認でスムーズな撤収を!

スムーズな撤収には段取りが必要不可欠です。
以下に、出発前に確認しておいた方が良い事をまとめておきます。

撤収の段取りを確認しておこう

撤収の際に、どのアイテムから片付けていくのかを確認しておきましょう。
片付ける順番次第で、スムーズに撤収が進む場合があります。

撤収で1番時間がかかるパターンは、『たくさんモノを出して、何から片付けて良いか分からない』状態で片付ける気が中々起きず、グダグダと時間が過ぎていくパターンです。

↑私コレ、本当によくやります…

ある程度片付ける順番決めておくと着手しやすいですし、
着手することによって初めてやる気が出ます。(この心理効果の事を作業興奮と言います)

以下は効率の良い片付けの順番の一例です。
焚き火台→椅子→寝具→食器類→小物類→テント→タープ→テーブル→ゴミ回収

椅子を早い段階で片付けていますが、これは作業のたびに椅子に座ってグダグダするのを回避する為です。
作業興奮によってやる気が出始めても、椅子に座るたびにやる気がリセットされてしまうので、早めに片付けてしまおう、という事ですね。

逆にテーブルが後半に来ているのは、飲料水やお手拭き、タオルなど、本当に最後まで使うちょっとしたものを最後まで置いておく為です。これらを早めに下げてしまうと、取り出すたびにタイムロスになってしまうのです。

『コット』を持っている方は荷物置きとして撤収後半まで重宝します。他にもグランドシートを荷物置き代わりにする事も出来ますが、他の荷物置きの手段があるのなら早々に干して乾燥させたほうが良いと思います。
別記事で詳しく紹介しますが、ベッドにも椅子にも荷物置きにもなるコットは優秀なキャンプギアです。

テント、タープは後半まで残っていますが、これはなるべく長い時間日光に当てて乾燥させる為です。
気にしない方は早々に片付けても問題ないと思います。

※テントの撤収自体は後半ですが、当日朝は早い段階でテント内の物を撤収し、テントをひっくり返すか解体して底面を日光に当てましょう。テントの下は夜露でグッショリと濡れているはずなので、早い段階で日光に当てることによって乾燥させることが出来ます。
グランドシートを使うとテント底面を夜露からある程度保護してくれるので便利です。

上記はあくまでもほんの一例ですが、基本的には使わないモノからしまっていく考え方で大丈夫です!

また、アイテムを片付ける順番だけでなく、片付ける時間も考えておいた方が良いです。
たくさんモノを出せば、その分片付けるのに時間がかかります。

複数人のキャンプであれば、例えば洗い物&食品関連はAさん、小物の撤収はBさん、テント&タープはCさん…と言った具合に、あらかじめ役割分担を決めておくと、各々が何から手をつけるべきかが明確になり、よりスムーズな撤収が出来るでしょう。

ゴミの処理について確認しておこう

キャンプ場によってはゴミの処理に制限がある場合があります。

今は多くのキャンプ場が『灰のみ炊事場付近の灰捨て場へ捨ててOK、その他のゴミは全て持ち帰る』というのが主流だと思います。
場所によっては『分別して○時までにゴミ捨て場へ』『チェックイン時に渡す袋に入れてゴミ捨て場へ』『燃えるゴミ(生ゴミ)のみ受け入れ可』など、様々なルールが存在するので、自分の行きたいキャンプ場でのゴミの取り扱いについては、出発前にあらかじめ確認しておくのが良いでしょう。

基本的には『全て持ち帰り』の前提で準備していた方が良いです。持ち帰る気で準備していれば、行く先のゴミ処理がどんな取り扱いでも対応できます。

分別すれば受け入れてもらえるキャンプ場も稀にありますが、すべて持ち帰りになっても困らない様に準備しておきましょう。

大きくて丈夫なビニール袋はゴミ袋になるだけでなく、雨撤収の際の濡れ物を封じ込めたり、汚れた洗濯物をまとめて包んだり、色々便利なので必ず複数枚持っていくようにしています。

撤収日の天気を確認しておこう

テント設営場所選びの攻略法 場所が変わると充実度も変わるの記事でも少し触れましたが、撤収日に日が当たっていないと、テントやタープが乾燥せず、結果として撤収が大変になります。
スムーズな撤収のためには、撤収日の天気が大きく関わってきます。

可能な限り撤収日が晴れの日を狙ってキャンプをしたいものですが、どうしても撤収日の天候が悪く、日程がずらせない場合は、雨撤収も視野に入れて備えておく必要があります。
雨の日キャンプの攻略については、また別途攻略法を紹介します。

撤収当日の朝ご飯を決めておこう

撤収当日の朝ご飯は、なるべく手間の掛からない簡素なものをチョイスしましょう。
撤収日の朝に炭火を起こして、小麦粉を練って生地からピザを作成するのはあまりお勧めしません。

インスタントみそ汁やカップ麺、冷凍食品など、お湯や加熱だけで調理が完結するものがベストです。
お米を炊くにしても、ホットサンドを作るにしても、撤収の手間を考えるとガスバーナーで調理した方が無難です。

撤収当日は湯沸かしも炊飯も不要なパンをお勧めします。
ホットサンドメーカーで焼くと美味しいですが、焼かずとも食べられるのでバーナーも前日に撤収できます。

撤収当日の火おこしはハードモード確定!?

撤収日の火おこしは、思った以上に片付けが大変です。
まず火おこし自体がまあまあな手間ですし、火を起こした後は炭が灰になるまで燃やすか、火消し壺等を用いて完全に消火しなければなりません。
その後に焚き火台や炭、灰の処理をしなければならないのですが、灰捨て場に炭を捨てるのはNGです。
灰は燃えないゴミで肥料になりますが、炭は燃えるゴミであり、自然には分解されないためです。
つまり撤収までに燃やしきれなった場合、炭と灰を分別しなければならないのです。
しかも炭や灰は熱を帯びている可能性があるため、安易にゴミ袋に突っ込むと火災になる恐れがあります。このため燃やした炭や灰はゴミ袋には入れられず、慎重に扱わないといけません。とても面倒です。

スムーズな撤収のために焚き火は前日夜の内に楽しんで、撤収日の朝まで持ち込まない様にしましょう。

撤収日の朝の様子。前日夜に使った焚き火台や焼き網を片付けるのが既に大きな手間なのに、ここから火おこしをするのは本当にしんどいです

どうしても撤収日に火おこしをしたい場合は、周りのキャンパーに迷惑にならない程度に早起きして火を起こし、撤収までに燃やしきるか、火消し壺を持参して燃やしきれなかった炭を持ち帰る覚悟で実施しましょう。

打ち込むペグの本数を確認しておこう

キャンプ場における忘れ物ランキング圧倒的No1は『ペグ』です。
忘れ物とは言いますが、キャンプ場からしたらゴミでしかありません。
設営中や設営後でもいいので、自分が何本のペグを使ったか確認しておき、撤収時に数が一致するか確認するようにしましょう。
また、紛失防止のために、撤収時に抜いたペグは一か所にまとめておきましょう。

撤収日の前日から『プチ撤収』を心がけよう

撤収当日段取りがあらかた決まったところで、使い終わったアイテムはどんどん収納袋に片付けて行きましょう。
例えば釣り竿や水鉄砲、虫取り網などの遊具は撤収日に使うことは無いと思いますので、そういったモノは使い終わり次第、どんどん片付けて行くイメージです。

ちょっとした小物でも積もれば大きな手間になります。
たくさん小物が散乱していると、撤収当日のやる気スイッチも入りづらくなってしまいます。
また、こまめに片付けることでサイト全体がスッキリとして、気持ちの良いキャンプを満喫できます。

可能な範囲で、出番のなくなったモノから片付けていく癖をつけましょう。

撤収にかかった時間を測ってみよう

次回のキャンプのためにも、撤収開始から撤収完了までの所要時間を測ってみましょう。
撤収にかかる時間が分かれば、何時から撤収を開始すれば良いのか、次回からより明確に分かるようになり、それまでの時間はモーニングタイムを満喫することが出来ます。

初回のキャンプの場合は撤収にかかる時間を予想するしかないのですが、
設営にかかった時間+1時間ぐらいを見積もっていた方が良いです。
テントの畳み方など、慣れていないと意外と時間がかかるためです。

私のソロキャンプでは、撤収におよそ1時間半〜2時間見積もるようにしています。
基本的に全て乾燥させてから撤収したいので、のんびり片付けてます。

ゴミの放置は犯罪です

昨今ではゴミを放置して帰る不届きものがメディアに取り上げられ、社会問題となりつつあります。
いわゆる『悪質キャンパー』と呼ばれる奴らです。
河原などにバーベキューで使用したゴミが放置され散乱している様子や、焚き火の後処理をせず帰る『焚き逃げ』などが後を断ちません。

新規のキャンパーが増えること自体はとても良いことなのですが、こういった報道や情報が目に入るととても心が痛みます。
人の心を持っていない一部の悪い人間達にキャンプ場を荒らされ、最悪閉鎖まで追い込まれるキャンプ場も少なくありません。
マナー違反とか、そんな可愛い表現では許されません。ゴミの放置は不法投棄なので普通に犯罪です。
『悪質キャンパー』ですら無いですね。ただの犯罪者です。

当たり前ですが、自分で出したゴミは必ず持ち帰るか、キャンプ場の指示に従い処理する様にしましょう。
たったこれだけの事がどうしても出来ないという可哀想な人は、犯罪者になってしまうので残念ながらキャンプをする資格がありません。

楽しくキャンプをするためにこの記事を見ている方々はきっと大丈夫だと思いますが、何も知らない初めての方もいると思い、あえて触れさせていただきました。

『来た時よりも、ちょっとだけ美しく』を心がけよう

さて、自分が出したゴミを自分で片付けるのは当たり前ですが、もっと気持ちよくキャンプを終える裏ワザがあります。
それは『来た時よりも、ちょっとだけ美しく』を心がけることです。
『来た時よりも美しく』と、よく言われますが、そんなに大それた事はしなくても良いんです。ちょっとだけで良いんです。

もしも目につくゴミが放置されていたら、拾って自分のゴミ袋に加えるだけで良いんです。
そうすると、ちょっと良い事した気分になって、気持ちよくキャンプを終えることができるでしょう。

『来た時よりも、ちょっとだけ美しく』

キャンプに行く時には、この言葉を思い出してみてくださいね♪

騙されたと思って一回やってみてください。そのうちハマって、余った時間で自分が出したモノ以外のゴミが落ちていないか探すようになります。
キレイなキャンプ場だとゴミが見つからず、良い事のはずなのにちょっとだけガッカリします(笑)

家に帰ってからの後始末

さあ、楽しいキャンプを終えて家に帰ったら荷下ろしです。
クーラーボックスに余った食材などがあれば、最優先で自宅の冷蔵庫に入れ直しましょう。
地面に直接置いていたアイテムなどは土埃が付いていますので、家に入る前に雑巾などで拭き取ると良いです。
また、来ていた服は焚き火のにおいが付いているため着替えた方が良いでしょう。気になる方はシャワーも浴びておいたほうが無難です。
食器類の洗い物は、不安であれば家に着いてから一度洗い直したほうが良いでしょう。

雨撤収の場合は、濡れ物の始末があるため更に大変になります。帰宅時に雨が降っていない場合は出来るだけ早めに濡れたテントやタープを広げて乾かしましょう。
もし、一日中雨だった場合は翌日以降でも大丈夫ですが、あまり長い時間濡れた状態で放置するとカビの原因になります。
また、一晩放置すると臭いも気になりますので、後日乾かす場合は一度水道水で洗い流してから乾かした方が良いです。

ベランダや玄関前などのスペースで広げるのが一般的ですが、難しい場合は公園に行って広げるのもアリです。その場合は周りの方に迷惑にならない様十分に配慮しましょう。

私は賃貸でベランダも狭いので、自分の車の駐車場のスペース使って乾かすようにしています。

テントや小物などのキャンプ道具をキレイな状態で保持しておく事が、次回のキャンプのモチベーションにも繋がります。
楽しかったキャンプの余韻に浸りながら、後始末を楽しみましょう!

まとめ

撤収の攻略は以下の通りです。

  • しまうアイテムの順番等、事前に撤収の段取りを組んでおこう!
  • キャンプ場ごとのゴミの処理方法について確認しておこう!
  • ゴミ袋は用途が広いので複数枚持っていくようにしよう!
  • 撤収日の天気を確認しておこう!
  • 撤収日の朝ごはんを決めておこう!
  • 撤収日の火おこしはしんどいので避けた方が無難!
  • 打ち込むペグの本数を数えておこう!
  • 前日から、使い終わったアイテムを片付けていこう!
  • 撤収にかかった時間を測っておこう!
  • 初キャンプ時は撤収予想時間を1時間程度多く見積もっておこう!
  • ゴミの放置は犯罪!自分のゴミは必ず処理しよう!
  • 『来た時よりも、ちょっとだけ美しく』を心がけよう!
  • 家に帰ってからは生モノの処理から優先に!

いかがでしたか?撤収は設営に比べてあまり楽しい作業ではありませんが、しっかりと段取りを組んで取り組めば、思った以上に簡単に実施することが出来ます。

キャンプをする上で撤収は避けて通れないラスボスですので、上手く向き合って楽しく実施することでキャンプ全体がもっと楽しく、充実したものになります。
その時に思い出して欲しいのが、『来た時よりも、ちょっとだけ美しく』です。
ゴミ1つで本当に良い事した気分になりますし、撤収が楽しくなります。

この攻略法を読んだみなさんの心がちょっとだけ美しくなって、気持ちの良いキャンプが出来る事を願っています。

それでは良いキャンピングライフを!

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