『外メシ』は、キャンプのメインイベントと言っても過言ではありません。
大自然の中で食べるご飯って、なんであんなに美味しいんでしょうね〜。
今回はそんなキャンプのお楽しみの一つである外メシの登竜門とも言うべき『炊飯』について攻略していきます。

そもそもご飯って炊飯器以外で炊けるの…?
キャンプを始める前までそう思っていました。
しっかりポイントを押さえて調理すれば、炊飯器じゃなくてもふっくら美味しいご飯が作れます。
逆に、ポイントを知らないまま作ってしまうと、芯が残ってカチカチご飯になってしまったり、焦がしてしまったりしてしまうかも知れません。
炊飯の攻略における重要になるポイントは『米の量』『水の量』『火加減』『各工程に必要な時間』をキッチリ守る事です。
この攻略法では各項目のポイントを抑えて、失敗しない美味しいご飯の炊き方を紹介します!
まずは炊飯に必要な道具を確認しよう
炊飯に必要な物は以下の通りです。
- 米
- 水
- 鍋と鍋のフタ
- 鍋のフタの上に乗せる重石
- 熱源(バーナー等)
- 計量できる物(シェラカップ等)
たったこれだけで炊飯が出来ちゃいます!
まず鍋ですが、フタが出来る物であれば何でも大丈夫です!
ムラなく作るためには、熱伝導の良いアルミ製のクッカーをオススメします。
鍋のフタの上に乗せる重石は、熱に強く、フタが浮かない物であれば何でも大丈夫です。
おかずになる缶詰を置いておくと、炊飯と同時におかずも温められて便利です。

シェラカップは目盛りが付いている物を選びましょう。
中には目分量で炊飯するツワモノもいますが、炊飯は米と水のバランスが超重要なので、失敗したくないのであればオススメしません。
熱源は、最初のうちは火力調整が容易なガスバーナーをオススメします。
道具が揃ったら、いよいよ下ごしらえに入ります。
STEP1 米とぎ&吸水
材料が揃ったら米を洗って吸水するんですが、ここで押さえておきたいのは米と水の割合です。
炊く時に水が少ないとカチカチご飯になってしまいますし、焦げやすくなります。
逆に、炊く時に水の量が多いと、お粥状のドロドロご飯になってしまいます。
ふっくら美味しいご飯を炊き上げるには、お米と水のバランスが重要になります。
米を洗う際は水で浸した後にお箸などでぐるぐる回して白く濁った水を捨てるだけですが、面倒な人は無洗米を使いましょう。
キャンプ場によっては、水を捨てるという行為が難しいロケーションもあります。
そんな時にも無洗米は大活躍しますので、特にこだわりがない場合は無洗米をオススメします。
そもそも、お米1合って何グラム?
お米1合は150gになります。しかしキャンプにおいて重量を測る事はあまり無いので、計量カップ(シェラカップ)で計量するのが一般的です。
お米1合を体積に直すと180mlになるので、シェラカップで計量する際には覚えておきましょう。
また、お米1合に対して必要な水の量は200mlです。
『お米1合180mlに対して水200ml』これテストに出ます(笑)
外メシでお米を炊く方は必ず覚えて欲しいです。
あとは炊く量によって2合なら2倍、半合なら半分と計算していけばOKです。
お米1合を炊くと、炊き上がりは約500ml(330g)で、牛丼屋さんの特盛〜メガ盛りぐらいの量が出来上がります。
ソロキャンプの場合は半合で炊くと、多くの人に丁度良い量のご飯が出来ます。

シェラカップよっては、50ml刻みの目盛りとは別に、90mlと180mlの目盛りが付いています。
これ、実はお米を計量するために付いているんです。
※カップによっては90mlと180mlの目盛りが付いていない物もあるので、新しく購入する際は目盛りをチェックしておきましょう!
お米によって水の量が変わる?
無洗米の場合、米180mlに対して水220ml
玄米の場合、米180mlに対して水280ml
上記が適量と言われています。
玄米はともかく、無洗米はキャンプシーンでよく使うので覚えておきたいですね。
新米を使う場合、新米自体に水分が含まれているので水の量を減らした方が良いと言われていますが、通常のお米の水の量で炊いても問題ありません。
吸水時間はどのぐらい?
米に水を入れたらすぐ火にかけるのではなく、しばらく放置してお米に水を吸わせた方が失敗が少ないです。
鍋に米と水を入れたら水分蒸発防止の為にフタをして、最低でも30分、できれば1時間は吸水させましょう。
キャンプ炊飯での失敗は大きく分けて3パターンです。
- 水分や吸水時間が足りずにカチカチご飯
- 水分が多すぎてデロデロご飯
- 火が強過ぎor火にかける時間が長すぎて黒焦げご飯
水の計量と吸水をしっかり行なう事で、よくある失敗3パターンのうちの2パターンを回避できます。
あとは火加減さえ間違えなければ美味しいご飯が作れるわけですね。
ちなみに水の軽量をキッチリしていれば、吸水時間が長いからと言って炊き上がりがデロデロになることはありませんので安心してください。
お米を吸水させている間に、他の具材を切ったりして効率よく調理していきましょう。
食べたい時にすぐ炊きたい!米仕込みの裏ワザ
吸水時間短縮の裏ワザとして、出発前に自宅でお米を洗っておき、お米と水をボトルに入れて吸水させながらキャンプに持参するというテクニックがあります。
ボトルに入れて吸水する場合は、スプーンなどで底に残ったお米を掻き出せるように、口の大きい物が良いでしょう。
ペットボトルに入れてしまうと口が小さいので、取り出す時にちょっと大変です…

フタをして振るだけで米研ぎが出来ますし、口も大きいのでお米を取り出す時も便利です。
STEP2 火にかける
STEP1までキッチリ行っていれば、あとは火にかけるだけ!
ですが、この火加減こそが炊飯の最難関とも言えます。
以下のポイントを押さえて、キッチリ攻略していきましょう!
火にかける時間は約20分〜25分
沸騰状態になってから数えて17分〜20分ぐらいがベストです。
私はいつもスマホでタイマーを25分にセットしてから火にかけています。
タイマーをセットしてから火にかける派と、沸騰してからセットする派がいますが、お好みで大丈夫です。
火力調整次第ですが、だいたい5分ぐらいで沸騰しますので同じ事です。
この『火にかける時間』は炊飯において水の量や火力と同じぐらい重要な要素なので、失敗したくない場合は必ずタイマーを使いましょう。
火にかけたらすぐ鍋のフタに重石を乗せておきましょう。
沸騰するまでは『火力調整時間』
沸騰するまでは強火でもOKですが、ずっと強火で調理していると、あっという間に焦げてしまいます。
適正な火力で炊いている場合、沸騰してから炊き上がるまで火加減の調整は不要なので、この『強火でもOK』のタイミングが終わるまでに適正な火力に調整するつもりで取り掛かりましょう。
この『適正な火力』が難しいんですが、『ふつふつと煮立っている状態がギリギリキープできる程度の火力』になります。火力で言うところの弱火になりますが、弱めすぎないように気を付けましょう。
沸騰してからは弱火で見守ろう
前項でも触れましたが、沸騰するまでに弱火にしておきましょう。
この時にビビッて超弱火にしてしまいがちですが(私です)ふつふつと鍋から音がして、たまに水が吹きこぼれるぐらいの弱火がベストです。超弱火だと火力が足りず、『ふつふつ』が維持できない事があります。
火が強いと吹きこぼれの頻度が多くなります。常時吹きこぼれが出ている様な場合は少し弱めましょう。
大体ですが、10秒~20秒おきに一滴程度、『ジュウ~』っという音とともに吹きこぼれる程度がちょうどいいです。

勇気を持って弱火をキープしよう
STEP3 蒸らす
沸騰してから約20分、タイマーが鳴ったら火から降ろして10分~15分ほど放置します。
放置することによって鍋の中の水蒸気が全体に行き渡り、ふっくらご飯になるわけですね。
この所作を『蒸らし』と言います。
ちなみに『蒸らし』をしなくても一応ご飯は食べられますが、水分を吸いきれずにネチャッとしたご飯になることが多いので、よほど時間に余裕がない限りは蒸らしておきましょう。
この蒸らしの時間を使っておかずを調理すると、良い感じに蒸らし終わったタイミングでおかずの調理が完了します。
冬場はすぐにご飯が冷えてしまうので、鍋にタオルを巻いたりして断熱すると良いでしょう。
また、蒸らす時は鍋を逆さまにすると良いと言われていますが、個人的にはそこまでしなくても問題ないと思います。こだわる人はやってみましょう。

最高の外メシを楽しみましょう!
豆知識 メスティンって何?
炊飯に適した鍋としての代表格として『メスティン』が挙げられますが、キャンプ初心者の頃、こんな疑問がありました。

なんか色々出てるけど、どれが本物のメスティン?
『メスティン』で調べるとトランギアというメーカーのメスティンが王道として挙げられ、それ以外は『ニセモノ』みたいな風潮がありますが、実はそんな事はありません。
もともとメスティンというのは『飯ごう』を英語で言っているだけなので、米が炊けるフタのついた鍋であれば、それはもうメスティンです!
最近ではDAISOで500円で売っている小振りなメスティンがありますが、それでも十分に炊飯が出来ます。
よほどのブランド志向でない限り、高価なメスティンを買う理由はほとんどありません。
性能も大差ありません。
これからメスティンを購入しようとしている方は、レギュラーメスティンと呼ばれる標準サイズのメスティンの購入をオススメします。材質は熱伝導効率の良いアルミ製が良いでしょう。
レギュラーメスティンを推奨する理由は
- 一般的である1合炊きに適している
- 炊飯以外にも調理の幅があり万能に使える
- 別売りのアイテムによる拡張性が高い
レギュラーメスティン一つで、焼く、炊く、煮る、蒸す、揚げる等ほぼ全ての調理が可能で、その大きさや形状と熱伝導効率の良さを活かし、炊飯時に一緒に餃子等の具材を入れて炊く事で、炊き上がりに具材も蒸し終えているという『自動調理』が出来ます。
この様にアイディア次第で調理の幅が無限大で、実際にレギュラーメスティンで作る料理だけで本が出せるほど、調理のバリエーションが豊富です。
また、レギュラーメスティンにスタッキング(組み込み)出来るギアの種類が豊富です。
鉄板や蒸し網など様々なアイテムがレギュラーメスティンにピッタリ収まるサイズで売られています。中には燃料やゴトクもメスティンの中に収納できるものがあり、メスティン一つ持っていけば調理に困らないというスマートな状況を作れたりします。

小さいメスティンもレギュラーメスティンの中に組めますが、そうすると他の物が入らない事があるので気を付けましょう。
絶対に失敗しない『自動炊飯』の裏ワザ
割と有名な裏ワザになります。
メスティンとDAISOなどに売っている100均の固形燃料を使った炊飯方法です。
火にかけて放っておくだけなので、『自動炊飯』とか『ほったらかし炊飯』などと呼ばれています。
やり方は以下の通り
①レギュラーメスティンを使って1合分の米とぎ&吸水をする
②固形燃料に火をつけて、メスティンを火にかける(重石を忘れずに)
以上です。・・・えっ!?
たったこれだけで、絶対に失敗しない炊飯が出来るんです!!
※固形燃料とメスティンを乗せるゴトクが必要ですが、コチラもDAISOで300円で販売しています。


固形燃料に火をつけて火にかけたら、あとは文字通り『ほったらかし』で、ふっくらおいしいご飯が出来ちゃうんです。
何ならタイマーも不要です。メスティンが素手で持てる温度になっていれば蒸らしは終わっています。
(キッチリやりたい人は火が消えてから10分タイマーを使いましょう)
100均の固形燃料が炊飯にピッタリの火力で燃えてくれるので、炊飯の最難関である火力調整をすっ飛ばすだけでなく、なんと燃焼時間も炊飯にピッタリの約25分なのです。なので『いい具合に炊けたら火から降ろす』という工程すら省いてくれます。
DAISOで販売している固形燃料25gを使って実際に炊いてみました。燃焼時間は20分〜23分と記載がありますが、実際には27分燃焼しました。後半の3分~5分は超弱火で保温程度の火力しかありませんので、加熱としての火力は22分~24分程度だと思います。

固形燃料のコストはかかりますが、一度やったら抜け出せないほど便利なので是非一度お試しを!
まとめ
炊飯の攻略は以下の通りです。
- 炊飯に使う鍋はフタの出来る鍋で、出来ればアルミ製を選ぼう!
- 目分量ではなく、シェラカップを使って計量しよう!
- お米1合180gに対して水200mlを覚えておこう!
- お米は最低でも30分吸水させよう!
- 火にかけたら、沸騰するまでに適正な火力に調整しよう!
- 沸騰したら、『ふつふつがギリギリキープ』出来ているか見守ろう!
- タイマーを使って、沸騰してから20分後に火から降ろそう!
- 火から降ろしたら、10分〜15分放置して蒸らそう!
- メスティンを購入する場合は、汎用性の高いレギュラーメスティンから購入しよう!
- 絶対に失敗したくない場合は、『自動炊飯』の裏ワザで不確定要素を排除しよう!
いかがでしたか?普段自炊をしない人にとって『炊飯』はものすごくハードルの高い事のように感じますが、実は普通の鍋で簡単に出来ちゃうんです!
やらかしたことのある人はご存知かと思いますが、キャンプにおける炊飯の失敗は、思った以上にショックがデカいです…
可能であれば自宅で1回でも実際にキャンプで使う道具で炊飯の練習しておくと、現地に行っても美味しいご飯が食べられると思います。
今回の攻略法を読んだ皆さんが、美味しいキャンプ飯にありつける事を願っています。
それでは良いキャンピングライフを!